<材料>
表布:ハイベルソフト 朱赤 95cm幅  3.5m
裏布:ベンヒット    朱赤  92cm幅    2m

マグネットボタン 一組
接着芯適宜

ハイベルソフトは色が綺麗で厚みも有り、ベルベットの様な質感です。
出来上がった状態も、しっかりとして美しいです。
但し、けっして縫い易い布ではありません。
ミシン縫いをしていると、ミシン針に樹脂が着くので、それにより糸切れが起こります。
針にミシン油をコーティングする事により少しは防げますが、完全ではありません。
頻繁に針についた樹脂を拭き取りながら、或いは針を交換しながら縫う事になります。
また、厚い布なので手縫いも簡単ではありません。


   

 

 

先ずはパターン作りです。
人間のように基本となる「原型」がないので、製図と仮縫いを繰り返しました。

犬服の本も数冊取り寄せて読んでみたのですが、
殆どが小型犬向けですし、
大型犬対応と言っても、セントバーナードまでの対応はされていません。
また、犬種によって体型が異なるので、例えば小型犬用のパターンの数値をただ増やせば対応できると言うものでもなく、その上、還暦用服の扱いも無く、完成までには随分と悩みました


 


仮縫いです。

パターンを作るために、別布で行います。

仮縫いをしてみて気付いた事ですが、
犬というのは人間に比べると、立っている時と座っている時、そして寝ている時の各サイズが大きく違います。
特にセントバーナードがそうなのかどうか分かりませんが、
伸縮性の無い布で、体にぴったりのサイズの服を作るのは難しいと感じました。

また、仮縫いの間にモデルが寝転がってしまったり、
危ないので針を使えなかったりで大変でした。


 

パターンが完成したら裁断です。

ハイベルソフトはしっかりした布なので、裏地は無くても済むのですが、表と裏の色差が気になるので、裏地も付ける事にしました。

 

 

表地と裏地を外表にして、裾以外の部分をミシンで縫い合わせます。
裏地は伸びないので‘きせ’をかけておきます。








 

 


衿(表裏共に)と袖身返しを作ります。
衿と袖身返しを身頃に縫い付けます











 


脱ぎ着がしやすいように、予め袖ぐりは大きめにとっておきましたが、
より腕を通しやすくするために、
右脇をマグネットボタンで開閉できるようにしました。

マグネットボタンの磁力は強力で、
縫い付ける前の状態では取り外しが困難ですが、
縫い付け後は縫い付け糸が程好く障害になって、
取り外しやすくなりました。


あとは裾の始末(まつり縫い)をして、結び紐を作って取り付ければ、ちゃんちゃんこの出来上がりです。







 

 

次は頭巾(帽子)作りです。 

8枚接ぎの帽子を作ります。

表地に接着芯を貼り、型紙を置いて印付けをします。
型紙は、縫い代付きの物と、縫い代の付いていない物を、厚紙で作っておくと便利です。

裁断したら8枚を縫い合わせ、裏地を付け、縁の始末をして、
中心にくるみボタンを付けて出来上がりです。


結び紐は無い方が見た目にすっきりするのですが、有った方が帽子がずり落ちにくいです。
ルビーはしっかりとかぶっていられるように太めの紐にしました


 

 

 

 めでたく還暦祝いをしました。

健康で、長生きできますように!